AS400でのWeb形態
【タイプ1】 5250エミュレータの画面をそのままブラウザーで見る (Host to Web)
・5250Gateway
・Weburator/400
・Host on Demand
5250のデータストリームを取込み、HTMLに変換してブラウザーに書き出します。
変換は実行時に専用プログラムで自動的に行われ、5250画面そのままの画面がブラウザーに表示されます。
・表示画面の変更はできません。単にクライアント側でP-Comの代わりに、プラウザーで表示します。
・P−Comソフト費用の削減、クライアントセットアップ作業の排除に役立ちます。
【タイプ2】 5250エミュレーターの画面を写し取り、Webの画面に表示する (Host to Web)
・WebFacing
Java
・HATS
Java
・eLectran
独自のscript
・J−Walk
Java
5250のデータストリームを取込み、別サーバーでHTMLに変換してブラウザーに書き出します。
セットアップ作業で、変換プログラムが画面ごとに生成され、カストマイズ出来ますので、
画面表示の体裁を変更することが出来ます。
既存の5250によるシステムをそのままのイメージでWeb化するには適しています。
変換プログラムはJavaなどの言語で作成され、修正の度合いにより、かなりのイメージを変えることが
出来ますが、裏で動いているP−Comプログラムの表示情報以上の表示はできません。
また、ブラウザーの動きを制御できないので、
・『戻るボタン』や『xボタン』が押されたとき
・画面上のリンクで他のサイトに移動したとき
などへの対応が出来ません。
インターネットで使用する場合、サインオン画面が外部に晒されるのはちょっと気になるところです。
【タイプ3】 最初から、Webで開発する
・WebSphere
Java
・i−web
RPG
5250プログラムを前提にはせずに、最初からHTMLを書き出すプログラムを作成します。
HTMLやJavascriptの機能を使用する上で、特に制限はありません。
・ドロップダウンメニューやチェックボックスなどの画面部品の使用
・Excelボタンの作成
・他画面への自由なリンク
・『戻るボタン』の使用
など、Webシステムとしての醍醐味を十分に利用できます。
セッションとは?
他システムのセッション
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| ↑ | ↓
| ↑ | ↓
| #1画面 の出力
| #1画面 の入力
| #2画面 の出力
| #2画面 の入力
| プログラム
| 変数の継続性
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i-webRPGXUのセッションIO
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| ↑ | ↓
| ↑ | ↓
| #1画面 の出力
| #1画面 の入力
| #2画面 の出力
| #2画面 の入力
| プログラム
| プログラム
| プログラム
| 変数の継続性
|
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セッションIOの管理でも、変数の値だけを記録/使用しているだけで、ジョブは継続しません。
このことは、Web適用業務開発には、大きな意味を持ちます。
ブラウザー上での操作は、5250画面操作と異なり、AS400内のプログラムが予測できない動きをします。
たとえば、
・『戻るボタン』
・『Xボタン』
・ハイパーリンクによるサイトの移動
です。
このような操作が行われた場合、AS400側のセッションは対処できません。
ボタンの場合
| プログラム側 | | ブラウザー側
| Write
| 画面1
| →
|
| 画面1
|
|
| ↓
| Read
| 画面1
| ←
|
| 画面1
| 処理
|
| Write
| 画面2
| →
|
| 画面2
|
|
| ↓ |
| Read
| 画面2X
| ←
|  | 画面1
| 戻るボタンを押されると、
Read待ちの画面様式と
送信画面様式が不一致
となり、異常
|
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ボタンの場合
| プログラム側 | | ブラウザー側
| Write
| 画面1
| →
|
| 画面1
|
|
| ↓
| Read
| 画面1
| ←
|
| 画面1
| 処理
|
| Write
| 画面2
| →
|
| 画面2
|
|
| ↓ |
| Read
| 画面2X
| ←
|
| Xボタンを押されると、
Read待ちの状態で
プログラムは永久待ち。
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RPGXUはもともと、セッションの継続性を前提としないステートレスな処理を対象に設計されているので、
挙動予測が難しいプラウザーとの入出力に適していると言えます。