i-web RPGX 技術の概要
■Webプログラムと普通のプログラムの違い
Webプログラムと普通のプログラムの違いは、画面入出力を除けば殆どありません。
5250画面を出力する場合は、<WRITE 画面名>、
画面からの入力は、<READ 画面名>で行います。
これに対してWebプログラムの場合は、ちょっと面倒なコーディングが必要でした。
■i-web RPGXを使ったWebプログラムは
i-web RPGXを用いると、Webプログラムを作成する場合に、
画面(実際はブラウザー)との入出力を、非常に容易に
コーディングすることが出来ます。
READ 命令にあたるのが、#IWIN 関数で、ブラウザーからの入力変数を取得します。
取得した変数は、セッション変数ファイルというi-web RPGXのシステムファイルに格納されます。
その変数を変数項目単位でセッション変数ファイルから取得するのが、#IWVAL 関数です。
write 命令に当たるのは、#IWOUT 関数で、ブラウザーへの書き出しを行います。
変数項目は、セッション変数ファイルからセットします。
出力対象変数をセッション変数ファイルに格納するのが、#IWSET 関数です。
#IWSET 関数は、追加でブラウザーに出力したい変数があった場合に使用します。
この関数は、変数項目単位でセットします。
#IW関数 |
処理内容 |
#IWIN |
入力変数の取込 |
#IWVAL |
セッション変数ファイルからの変数値取込 |
#IWSET |
セッション変数ファイルへの変数値セット |
#IWOUT |
HTMLファイル書き出し |
下図の中で、#IWIN、#IWVAL、#IWSET、#IWOUT を用いることにより、黒い部分の処理を
i-web RPGX が行い、面倒なWeb用のご作法から、プログラマーは解放されます。
■セッション管理も行っています
通常webアプリケーションを作成した場合、画面単位でプログラムが途切れ、
次の画面への情報の受け渡しが必要となります。
受け渡し情報が多ければ多いほど処理が煩雑になってきます。

第一画面にて入力した値を、第三画面にて使用したい場合、
第二画面のHTMLに HIDDEN タイプの情報をセットしておかないとプログラム自体は、
画面出力単位で処理が終わるので、第三画面での表示が出来ません。
そこで I-webRPGX では、HTMLにセッション番号を持たせ、
処理のつながりを持たせるようにしました。
そして、変数情報をセッション変数ファイルというI-webRPGXの
システムファイルに書き込むことで、同じセッション番号のHTMLファイルであれば、
先の画面処理からも、共通の変数情報を取出すことが出来ます。

セッションaEシーケンスbヘ、 I-webRPGX のアプリケーションにて自動採番されます。
HTMLへのセッションaEシーケンスbフ定義も、出力時に自動で書き出されます。