Webの応用


■httpの構成の応用


AS400のHTTPサーバーでは複数の構成を持つことが出来、それぞれ違った環境を定義して稼動させることが出来ます。
 たとえば、 これらの構成の定義は、物理ファイルQUSRSYS/QATMHTTPCに登録します。
初期状態では、このファイルに『CONFIG』をいうメンバーで、省略時の構成が提供されています。
ユーザー作成の構成を作成するばあい、この物理ファイルにメンバーを作成し、構成の記述データを登録します。

どの構成を用いて立ち上げるかは、STRTCPSVRでHTTPサーバーを開始する場合の『インスタンス』の値で決定されます。
インスタンスの値と構成メンバーを結びつけるのが、物理ファイルQUSRSYS/QATMHINSTCです。
初期状態では、このファイルに『DEFAULT』をいうメンバーで、省略時のインスタンスが提供されています。
ユーザー作成の構成で立ち上げる場合は、このファイルにメンバーを登録し、STRTCPSVRコマンド使用時に、
その名前をインスタンス値として指定します。

ここのブラウザーの要求をどの構成環境で処理する場合は、もう少し細工がいります。
方法は2つあります。
  1. PORT番号を分ける。
     構成のPORT DIRECTIVEで、80以外のPORTを指定し、
     ブラウザーからの要求時に、PORT番号を付ける
     【例】
      PORT番号を、30000とした場合、   http://(AS400のIPアドレス):30000/cgi-bin/ap0010.pgm

  2. IPアドレスを分ける。
     AS400に複数のIPアドレスを振り(設定方法は、担当のSEさんにお聞きください)、それぞれの構成に
     対応させて使う。
     この場合、それぞれの構成が特定のIPアドレスしか使わないように、構成定義内で、
      BindSpecific On と HostName DIRECTIVE を指定してください。


■Notesとの共存


AS400でNotesが稼動している場合、Webプログラムがうまく稼動しないことがあります。
これは、Notesが起動時にhttpポート(ポート番号=80)を占有してしまうためです。

このため、Web側のhttp要求を認識しません。
このような競合を避けるため、
@i-web用に別のIPアドレスを設ける
ANotes/i-webがそれぞれ別のIPアドレスを 握るように設定する
 【Notes側】 Notesのベンダーにお問い合わせください。
 【i-web側】 WRKHTTPCFGコマンドで、 bindspecific on  を追加する